「ライダー」と「地域」との接点をつくりたい。R巻頭 P.08太陽光発電パネルの設置を通じて地域と接点があり、朝活カフェ活動を主導している。データとノウハウを活用し、みんなが笑顔になる取組みを進めている。リングでは、その土地の人がおすすめする地のもの、旬のものを食べたり、景色の良い場所を走ることが一番の贅沢でした。そうした地域の人とのやりとりがツーリングの醍醐味だと思っています。出かけた先で良い体験をすると他の人に薦めたくなるのがライダーの特性でしょう。その意味でも地域の特産品を活用してライダーをおもてなしすることが、その土地ならではの魅力となり、ライダーご自身からインフルエンサーとなって、その素晴らしい体験をご紹介いただけるようにすることが、地域に人を呼び込むことにつながると考えます。私たちデイトナがやっているのは、バイクに乗る機会や地域を知る機会をつくることですが、最終的なゴールは、参加した人がバイクと地域を楽しんでもらい、それぞれの「ファン」になることだと思います。そうした接点をつくるために、今後はデイトナホームページからのイベント情報発信を充実させて、ライダーが便利に活用できる取り組みを積極的に行っていきます。バイクで走りやすい早朝を有意義に活用しようという提案から始まった「朝活Cafe!」。思うように楽しむことが出来ていなかった参加者から「バイクに乗るきっかけを作ってくれてありがとう」と感謝されています。開催地域からも、これまでは通過していくだけだったライダーが休息の場として立ち寄ってくれ、土地の魅力に触れる機会ができたと喜んでくれました。開催場所も徐々に広がっていき、それぞれの土地を訪れるきっかけをつくることができました。今後はさらに上を目指して、その季節やその場所でしか体験できないという特別感のあるプランで、地域の魅力を深掘りしようと計画しています。「朝活Cafe!」を成功させるポイントは、地域による心のこもったおもてなしだと思います。私がこれまで経験してきたツー早朝から活動する新たなツーリングスタイルの提案から始まった「朝活Cafe!」。「バイクに乗り続けていただきたい」デイトナと、「ライダーに沢山お越しいただき、地域も活性化したい」と考える地方の観光協会や団体が、観光パートナー協定を締結して開催しています。いまでは、ライダーと地域の新たな交流や、ライダー同士のコミュニティも生まれ、各所で好評を得ています。新潟、長野、山梨、静岡の中央日本四県では、佐渡と土肥の金山を結ぶルートを「黄金KAIDO」と名付けて観光分野で連携し、バイクライダーを誘致する取り組みを行っています。デイトナではコラボ企画として、それに愛知県を加えた全89ヶ所をめぐる「茶ミスタ☆ラリー」を開催。中にはコンプリートした猛者も現れ、多くのライダーにツーリングをライダーにツーリングをお楽しみいただきました。バイクのさまざまな楽しみ方を体験できるイベント「デイトナ 森町 静岡 茶ミーティング」。社員自らがライダーをおもてなししようと、企画、出店交渉、運営まで担当しています。地域情報を発信する団体の参加も増え、家族で楽しめるイベントに進化してきました。デイトナ本社に多くの方が集まり、一日を通してバイクの魅力に触れる機会となっています。海外統括・事業開発部 新エネルギー開発グループ グループリーダー 福田一人
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